私は市会議員になる前は鋼材を扱う会社の工場長していました。倉庫には1000tを超える材料があり、それが毎日出たり入ったりするので、一歩間違うと大きな事故を起こしかねません。ですから 常日頃から安全については、これでもかというくらいに口やかましい工場長でした。

そうした視点が元になって、実現した政策があります。

それは、平成24年の6月議会で取り上げたクールステーションです。

当時、東日本大震災から1年が経過し、関西でも原子力発電所が次々と停止、再稼働の見込みもたたない状況でした。

そうしたことから、その年の夏は電力不足が懸念され、関西でも計画停電の実施かと言われ、一般市民にも節電の取り組みが強く求められていました。

その時、私は高齢者の方の熱中症がとても心配になったのです。

普段の夏の時期でも、体調の変化に気がつかず熱中症で倒れる高齢者が多いのに、節電が求められる状態では「もったいないから」と言ってクーラーをつけずに頑張りすぎて、倒れる高齢者が増えるのではないか、とても心配になりました。

そこでまずは、市長に高齢者の熱中症対策の強化と、市有施設に気軽に集えるクールステーションを設置していただくように要望しました。

そして 一般質問でもそのことを取り上げた結果、市内のいくつかの共同利用施設と、市役所にクールステーションを設置していただくことが出来て、更には心配されていた電力量もなんとか乗り越えることができて、大事に至ることはありませんでした。

その後数年間、このクールステーションの取り組みは実施されましたが、現在では電力量のさしせまった危機はないとの事から行われていません。

「安きにいて、危うきを憂うを賢人とは言うなり」との格言もありますが、議員は絶えず起こり得る危機に心を配る必要があると思います。

電力量不足により熱中症患者が増加する心配は無くなりましたが、いつもそうした意識を持ち続けたいと思っています。