「コロナ禍の目処が付くまで?」
 本日、冨田市長が辞任する意向を固め、記者会見を開きました。ただ、辞任の時期としては「高齢者のワクチン接種を終了させなくてはならない。その目処が立ってから」とのこと。では具体的にいつなのか。
 更には「議会に対し選挙にならないよう要請したい」と言いながら、《池田社会の停滞を招く闇との闘い》というボードを提示して、「池田市の混沌とした陰湿な政治、二枚舌政治、政局争い、政策論議なしの政治・・・こうした池田の政治を刷新しなければ、池田の未来はない。」と発言。その他にも、到底お願いしている姿勢とは思えない、誠意も誠実さも感じられないひどい内容でした。
 また、「不信任を可決したらダブル選挙をするぞ」「高齢者の生命が危険だぞ」と、ある意味弱者の生命を盾に取ったような発言は、品位のかけらもない聞くに堪えないものと感じられました。
 結局、議会としては明日の臨時会の場で、審議して判断したいと考えています。
 「市長」というのは、本来、木でいえば幹であり中心をなすものです。幹が腐ったり、弱かったりすれば、樹木そのものが危機に瀕します。
 「市長」は、市民の皆様に政治の恩恵を送り続けていく存在であり、そのためには、自らが現場の声に耳を傾けて切磋琢磨し、常に成長し続けていくことが大事だと考えます。「高齢者のワクチン接種」についても、市長がいたらそれだけで安全に行えるというものではありません。きつい言い方になるかもしれませんが、こんな市長ならいない方が、市政は円滑に動くかもしれません。
 実は、池田市では本日からワクチン接種の電話やネットでの予約が始まったのですが、電話もネットも殺到してほとんど繋がらず、市役所1階の「コロナ相談窓口」に多くの市民の方が直接来られて、大変混雑した状況になっています。私も、その現場に行ってしばらくその様子を見ていたのですが、確かにそこに来られている方々の切実な気持ちも分かりますし、対応されている職員の大変さも手に取るように理解できました。
 市長が「コロナ禍の目処が付くまで」というなら、市長自らがこうした現場に立って実際に対応をし、目処をつけていただきたいと切実に感じました。
 一応は「市長」であったとしても、市民の幸福への使命感も、情熱も乏しく、ともすれば自身の保身ばかり考える「市長」だったとしたら、決して擁護するつもりはありません。
 議会としては、誠意には誠意でこたえたいと思いますが、傲慢や欺瞞はしっかりと見抜き、的確に対処できる健全な組織でなければならないと考え、明日の臨時会に臨みたいと考えます。